廃棄物を資源化することで、モノづくりを支え、循環型社会に貢献



自然界にある資源には限りがあります。私たちはその資源を効率的に利用、また再生産することで、環境への負担を軽減していく必要があります。豊田通商グループはモノづくりに関わる商社として、地球環境に配慮し、資源の確保や安定的な供給を支えていくことが大切な使命であると考えています。
限りある資源の有効活用を目指し、廃車や市中・工場内で発生するスクラップから再生可能な資源を回収・加工するなどの循環型ビジネスの構築や、都市鉱山からの資源確保や中古車・中古部品のリユースなど廃棄物の「資源化」による、循環型社会の形成に貢献します。
KPI
2022年3月期実績
2025年3月期目標
2025年
3月期目標
2025年
3月期目標
- ※ボデーアンダーカバー用原料として換算
- 木材を原料とする「和紙」から生まれたサステナブルな素材を使った製品の開発。「KAMITO」プロジェクト始動
- 福助㈱による再生ナイロンを使ったストッキングの展開および省プラスチック化
- 梱包材の脱プラスチック化、再生材へ転換

日本は大量にプラスチックを生産・消費している先進国の一つです。2019年環境省によりプラスチック資源循環戦略が取りまとめられ、3R+Renewableという方針が設定されました。当社はその中で“Recycle”に貢献すべく日本国内での樹脂再生事業に取り組んでいます。
当社は日本最大級の再生プラスチックの製造会社である(株)プラニックを2018年12月に設立、2022年に稼働を予定しています。現在有効活用されていない自動車や家電などから出る使用済みプラスチックを原料に、日本初の高度比重選別技術を活用することで、高品質な再生プラスチックを製造します。また、2020年7月には廃ペットボトルの再資源化事業を行う新会社豊通ペットリサイクルシステムズ(株)を設立しました。こちらも2022年開業予定です。

自動車産業において100年に一度の大変革期といわれる今、考えなくてはならないのが、次世代自動車の循環型静脈事業です。当社として、これまで築いてきたリバースサプライチェーンの仕組みを、次世代自動車のライフサイクルにも適用することを進めています。
当社では、電池の3R(リビルト、リユース 、リサイクル)のスキームを構築、横展開を推進し、バッテリーの残容量をもとに使用目的に合った再利用を目指しています。また、車載用バッテリーのみならず、モーターを中心としたTHS(トヨタハイブリッドシステム)ユニットの再利用化の実証実験を、農薬散布や草刈り機などの無人産業機械などへの適用を目指して2020年11月から北海道のワイナリーぶどう園で開始しており、数年後の実用化を目指しています。
当社は、循環型静脈事業を通じて、循環型社会の実現に貢献していきます 。